
K NMRの解析
主に、1H NMR, 13C NMR, dept135°, 1H-1H COSY, HOHAHA, HMQC, HMBC, NOESY の測定をします。
1H NMR チャート

1H-1H COSY チャート
ここで各種二次元NMR測定によって得られる情報について簡単に説明を・・・
Ha に注目した場合、

1H-1H COSY からは、Ha と Hb, c, d との相関が得られます。
(Ha から 2, 3 bond の距離にあるプロトンとの相関)

HOHAHA からは、Ha と Hb, c, d, e, f, g, h, j との相関が得られます。
(炭素鎖に四級炭素が存在する場合、その先にあるプロトンとの相関は基本的には得られません。Ha
と Hk, l, m, n, o など。)

HMQC からは、Ha と 1 bond の距離にあるC1 との相関が得られます。

HMBC からは、Ha から3 bond までの距離にある C1, C2, C3, C5, C6 との相関が得られます。

NOESY からは、Ha と空間的に近い距離にある Ha, b, c, d, s との相関が得られます。
NMRの測定は、国立医薬品食品衛生研究所さんのところにある、800 MHzのNMRを使わせてもらって、トップレベルの解析が可能です。
多くの場合、以上のNMR解析をすることによって、分離した化合物の相対立体配置まで帰属できます。

しかしながら、この段階では、上に示した乳酸のような鏡像異性体の区別をつけることは、まず、できません。
そこで、今度は、鏡像異性体の区別をつける(すなわち、絶対立体配置の帰属を行う)ために、アレや、コレや、とするわけです。