北方系および熱帯圏植物を素材とする研究

2) ユズリハ科植物に含まれるアルカロイドの生合成関連化合物の探索研究

 ユズリハは葉や樹皮を煎じて下剤、利尿、駆虫等に用いられてきたが、過剰摂取により呼吸麻痺を起こす有毒な植物でもある。その原因として、植物に含まれるアルカロイドの存在が考えられている。ユズリハはスクアレンを前駆体とする特異稀な骨格を有するDaphniphyllumアルカロイドを含むことで知られている。当研究室では、北方圏から熱帯圏にかけて分布する様々なユズリハ科植物よりDaphniphyllumアルカロイドの生合成中間体の探索および、生合成経路の詳細な解明を目指している。

3) ヒカゲノカズラ科植物に含まれる新規アルカロイドの探索

 ヒカゲノカズラ科植物は多彩な骨格を有するLycopodiumアルカロイドを含むことで知られる。しかしながら、その構造の複雑さゆえに単離はなされていても、構造決定まで至っていないものが多数存在する。当研究室では、最新の分析機器を用いて、それらのアルカロイドの構造決定に挑んでいる。これらのアルカロイドは、脳機能改善の効果が期待されている。