研究内容

私たちが行っている研究テーマとしては、次のようなものがあります。


1) 熱帯圏の未利用植物資源の開拓と生物活性物質の探索研究

東南アジア(マレーシア、インドネシア)や南米(ブラジル、ペルー)での未利用植物の資源調査を行い、現地の研究機関、大学との共同研究により特異な化学構造や興味深い生物活性を示す新規化合物を単離、構造決定しています。
特に、制がん性天然薬物の探索と開発研究を中心に検討しています。

2) 北方系未利用植物を素材とする新しい医薬リード化合物の探索

北海道は薬草の栽培生産が日本で最も盛んに行われている地域であり、また、先人のアイヌの人々により受け継がれてきた独特の伝統医療があります。我々は、北方系特有の未利用植物資源より、未知の創薬素材分子を探り、さらにこれら天然から与えられたユニークな構造あるいは生物活性を持つ分子を素材とした化学的な研究を行っています。特に、アルカロイド成分を中心として老人性痴呆などの脳機能の改善薬の開発を狙っています。


3) 生活習慣病の予防や改善に有用なハーブ、サプリメントのスクリーニングや   薬効解明

生薬、薬用植物、さらに食習慣として生活に根ざしたハーブを素材として、含有成分の血管平滑筋に対する作用を明らかにすることで、新たな心血管系疾患治療薬やサプリメントの開発を狙っています。



4) 植物由来のぺプチドを素材とした新しい抗がん剤の探索と構造最適化

細胞骨格系は、アクチンやチューブリンといったタンパク質から成る構造体であり、細胞構造の維持、極性形成、細胞分裂などに必須であり、癌治療の標的分子としても注目を集めています。多様な植物を素材としてチューブリンの重合・脱重合を阻害する新しい天然分子、植物由来のペプチドを探索しています。

5) NMR、X線解析、分子力場計算、コンピューターグラフィックを駆使した構造活性相関の解析
生合成経路や構造の解明を目的とした特異的反応や活性発現機構解明のためのアナログ合成。