教授挨拶

 星薬科大学機能形態学研究室は、医薬品化学研究所 4 階にあり、前任の鎌田勝雄先生によって平成 5 年より開設された研究室です。

現在は、平成 24 年 4 月より引き継いだ小林恒雄教授、松本貴之講師、田口久美子助教、大学院生、学部学生が所属しています。

研究テーマは、平成 5 年の研究室開設からのテーマである「生活習慣病病態時における血管障害のメカニズムの解明ならびにその治療法の確立」を中心に研究を行っています。特に、病態モデル動物、血管細胞等を用いて血管機能について研究を進めています。

また、生活習慣病に代表される血管障害の解明だけではなく、老化や糖尿病によって生じる各種臓器の機能低下の発症・進展メカニズムを考える際に、臓器組織への血流低下に着目し、微小循環の観点からも研究を行っています。




研究と教育方針


実験及び研究目的は、生活習慣病モデル動物を用いて、様々な部位の血管を摘出し、生理学・薬理学的手法を主軸として、分子生物学、細胞生物学、生化学的手法も駆使して、血管機能障害メカニズムを明らかにすることです。鎌田先生より引き継いだ和気あいあいとした雰囲気から、チーム一丸となって日夜研究に取り組んでおり、研究成果は、スタッフ、大学院生、卒論生とも国内外の学会にて発表し、海外の一流誌に論文発表を行っています。 20 年に及ぶ研究によって膨大な成果がありますが、様々な薬物、栄養食品などを慢性的に投与し、これまで明らかとされていなかった、血管における有効な新規作用を見出すことに成功しています。また新たな創薬的なターゲットとして、血管内皮細胞機能を改善することによる糖尿病性血管合併症の新規治療方法を提案し、インスリン抵抗などの糖代謝異常や糖尿病の根本的な治療的側面からも展開させています。

 機能形態学研究室は、教員が 30〜40 代前半と若い研究者が多く、大学院生、学部学生が、フラットな関係を築きながら互いがディスカッションを行い、研究を進めています。また、学生は、学会や国内外の学術誌にて発表するという小さなゴールではありますが、目標に向かって研究をしています。更に、なるべく高いインパクトファクター(IF)の学術誌に投稿できるように、実験の精度をあげることを心がけています。 インパクトファクター については、他の情報源を参照していただければと思いますが、客観的に研究の質を評価する一つの手段として重要と考えます。学生と共に行う教育を兼ねた研究においても、目指すべき研究は確かに世の中の役に立つ情報の提供です。しかし身近な目標として、学生には、高インパクトファクターの論文に掲載されるような研究を行う、目指してもらえればと思います。

血管研究をして20年、まだまだ歴史や伝統が浅いですが、薬学部ならではのオリジナリティーあふれる創造的思考を高め、適切な判断のできる人材育成が出来るように、そして、社会貢献ができる研究を目指し、努力を重ねて行きたいと思います。

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